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インドネシア
ジャワ島[とう]のガムラン2(リズム)
周期[しゅうき]リズムと形式[けいしき]に分[わ]けてガムランのリズムを説明[せつめい]していくよ。
▍周期[しゅうき]リズム
ジャワ島[とう]のガムランでは、ゴングとその仲間[なかま]がそれぞれ決[き]まった周期[しゅうき]で鳴[な]るんだ。別々[べつべつ]の時間[じかん]にセットしたいろいろなタイマーが同じ部屋[へや]で鳴[な]るみたいなものだね。この決[き]まりを知[し]っていると、曲[きょく]の何拍目[なんぱくめ]をひいているかがわかるよ。
▍形式[けいしき]
ジャワ島[とう]のガムランでは、何拍[なんぱく]に1回[かい]ゴングが鳴[な]るか、ゴングとゴングの間[あいだ]に仲間[なかま]の楽器[がっき]がどこで何回[なんかい]鳴[な]るか。その組[く]み合[あ]わせ方[かた]が形式[けいしき]なんだ。つまり周期[しゅうき]リズムの組[く]み合[あ]わせ方[かた]だね。同[おな]じメロディーでも違[ちが]う形式[けいしき]の曲[きょく]があるし、違[ちが]うメロディーなのに同[おな]じ形式[けいしき]の曲[きょく]がある。ここで紹介[しょうかい]する"ランチャラン形式[けいしき]"や"ラドラン形式[けいしき]"のほかにも何種類[なんしゅるい]もあって、曲[きょく]の長[なが]さが違[ちが]うだけじゃなく、雰囲気[ふんいき]もそれぞれ違[ちが]うよ。
  ❉  ランチャラン形式[けいしき]
周期[しゅうき]リズムを担当[たんとう]する4つの楽器[がっき]が、どんなタイミングで鳴[な]るかをみよう。ゴングは16拍[ぱく]に一回[かい]だよ。
ランチャラン形式[けいしき]にはテンポが軽[かろや]やかで、きまった旋律[せんりつ]を何回[なんかい]も繰[く]り返[かえ]す覚[おぼ]えやすい曲[きょく]が多[おお]いよ。だから、ガムランをはじめて勉強[べんきょう]するときは、たいていランチャランから習[なら]うんだ。
- ランチャラン形式[けいしき]の『シンゴ・ヌバー(怒[いか]れる獅子[しし])』(ペロッグ音階[おんかい])をきく
- 近[ちか]くからみる
- 周期[しゅうき]リズムの楽器[がっき]をよくみる
- もっと近[ちか]くから周期[しゅうき]リズムの楽器[がっき]をよくみる
  ❉  ラドラン形式[けいしき]
ランチャランでガムランに慣[な]れたら、もうちょっと難[むずか]しいラドラン形式[けいしき]にトライ。32拍[はく]ごとにゴングが鳴[な]って、ゆっくりした曲[きょく]が多[おお]いんだ。周期[しゅうき]リズムを打[う]つクンピヤンがふえて、歌[うた]や、ルバブも入[はい]ることがあるよ。
ラドラン形式[けいしき]でも、演奏[えんそう]をきいてみようね。
▍ゴングは最後[さいご]の拍[はく]で打[う]つ!
ジャワの人[ひと]は、いちばん強[つよ]いアクセントが周期[しゅうき]リズムの最後[さいご]の拍[はく]につく、と考[かんが]えるんだ。 ランチャラン形式[けいしき]でもラドラン形式[けいしき]でも、「ジャワのかぞえかた」だと、ゴングを打[う]ついちばん強[つよ]くて重[おも]い拍[はく]が最後[さいご]にきてるでしょ?
ヨーロッパの音楽[おんがく]は、強[つよ]いアクセントがはじめの拍[はく]につく。ジャワとはあべこべ。このサイトを見[み]てるみんなは、たぶんヨーロッパの音楽[おんがく]になれているから、「このサイトのかぞえかた」も、強[つよ]いアクセントではじめの拍[はく]がはじまるように書[か]いてみたよ。
▍バリ島[とう]のガムランもくらべてみてね。