中国の古琴奏者、何子珺(ガ・シクン)さんを迎えて、未来創造継承センター小泉文夫記念資料室 公開講座を開催します。イベントのご案内・お申し込み方法は以下よりご確認ください。
来創造継承センター小泉文夫記念資料室 公開講座
「中国の古琴を聴く 何子珺 トークイン・コンサート」
日 時:2025年9月24日(水)
開 場:17時45分
開 演:18時 (終演:19時15分頃予定)
場 所:東京藝術大学 上野校地 アーツ&サイエンス ラボ 4階 球形ホール(20番)
(https://www.geidai.ac.jp/access/ueno)
参加費:無料
主 催:東京藝術大学未来創造継承センター小泉文夫記念資料室
◉ご参加申込フォーム:https://forms.gle/UoSCyXVjmVUzcKfN
※本講座はすべての藝大生と教職員、一般の方の参加も可能です。
※グループでご来場の場合もお一人ずつお申し込みください


▪️何子珺(ガ・シクン)プロフィール
中国音楽学院(北京)卒業。在学中に虞山呉派大家の呉文光氏に師事。何氏の弾琴は細やかで生気に溢れ、文人の気風に富む。2011年に「西山琴館」を昆明に設立し、虞山呉派の七絃琴文化の伝承と普及に尽力する。中国では多くの演奏会と学術交流活動、大学講座に参加し、中国琴会理事、雲南藝術学院古琴教員を歴任。また、大英博物館平松コレクションの資料調査
(鳥谷部輝彦代表、2023・2024年)に参加。
古琴(こきん)は、中国で三千年以上の歴史を持つ伝統楽器です。七絃琴(しちげんきん)とも呼ばれ、古くから文人が修養のために嗜む芸事「琴棋書画」のトップを占めました。映画『レッドクリフ(赤壁)』で、周瑜と諸葛孔明が「闘琴」(言わば古琴のセッション)する場面をご存知でしょうか。この作品に限らず、古琴は遠い昔の風雅や孤高の境地を演出する仕掛けとしてしばしば登場します。ところがそんな古めかしいイメージとは裏腹に、近年、中国Z世代を中心に伝統文化がトレンドとなるなか、古琴に新たな魅力を感じる若者が増えているそうです。
何子珺さんは、こうした時代の流れを受け止めながらも、古琴ほんらいの世界観を着実に伝える中堅演奏家のお一人と言えるでしょう。今回は、中学1生で古琴に目覚めたという何さんに、琴の学び方や魅力、古琴の現状についてお話をうかがいます。また「減字譜」という古琴に独特な楽譜についても簡単にご紹介いただく予定です。さらにコンサートでは、お得意のレパートリーから4曲を披露していただきます。
1.「醉翁操(すいおうそう)」(『東皐琴譜』所収譜による)
2. 琴歌「関山月(かんざんげつ)」
3.「半山聴雨(はんざんちょうう:山の中で雨を聴く)」
4.「流水」

お問い合わせ:小泉文夫記念資料室(担当:尾高)
kfma@ml.geidai.ac.jp